ばいおぐらいふ

出戻りジャニオタの、たわごと。

いいからFab! -music speaks- を聴いてくれ、Youtubeで見るだけでもいいから

最悪の2020年だったけど、この最悪のおかげでこのアルバムができたこと、
このプロモーションに手ごたえを感じ、これから積極的に取り組みたいという言葉を本人たちからたくさん聞けたことはとてもよかった。

前置きと結論から言いますね。
<前置き>
・わたしはHey! Say! JUMPのファン
・なので当たり前のように応援する彼らの作品をめちゃくちゃバイアスかかって褒めます
・なんやかんや言って邦ロックもJ-POPもK-POPも洋楽もよく知らん

<結論>
・いいからみんな黙ってFab! -music speaks-を聴いてくれ
・音楽好きですと言ってる人ほど聴いてくれ(特にJ-POPとか邦ロックが好きな人)
・アルバム買えよとは強く言えないけど、サブスク聴けな~いって言うならせめてYoutube見ろ、ほぼフルだぞ
・ちゃんと楽曲や取り組みを知ったうえで、アイドルってすげえと思ってくれ

  • Fab! -music speaks-

ジャニーズ事務所所属グループ、Hey! Say! JUMPの8枚目のオリジナルアルバム。
www.fab-hsj.com
作品通して童話をテーマにした1枚*1となっているが、もう一つの目玉がアーティストからの提供楽曲。


このアルバムの話をする前に、JUMPとアーティスト楽曲提供の話をさせてほしい。
ジャニーズのグループはシングルであったりアルバムであったりで様々なアーティストから楽曲提供を受けることが多い。
最近だとSixTONESのデビューシングル「Imitation Rain」がYOSHIKI、嵐のデジタルシングル「Whenever You Call」がブルーノマーズからの提供だったり。
JUMPはと言うと実はあまりアーティストから楽曲提供を受けてきたわけではないと思える。
近年のJUMPのシングルやアルバムにはサウンドリエーター辻村有記さん*2がめちゃくちゃ関わっている*3が提供してくださっているが、
他に、と言われると2013年の「Ride With Me」の☆Taku Takahashiさんくらいかなあと思う。

そんな中、JUMPがアーティストから楽曲提供を受ける流れが生まれたのが2020年。
一発目のシングル「I am/MuahMuah」のカップリングに宮川大聖(みやかわくん)さんが提供した「クランメリア」と、
Lucky Kilimanjaroの熊木幸丸さん提供の「ときめきは嘘じゃない」が収録されることに。
「クランメリア」はJUMPの「かわいい爽やかキュート」なイメージとは異なる実はスキル高いJUMPの歌唱力を存分に発揮した大人な一曲だし、
「ときめきは嘘じゃない」はポップでかわいらしいけどどこか新しい、Lucky Kilimanjaroの色にめちゃくちゃ染まりつつもJUMPらしさがある一曲になっていた。

このシングルを皮切りに、次のシングル「Last Mermaid...」ではみんな大好き家政婦のミタゾノさんの中の人が表題曲、月蝕會議カップリングを、
「Your Song」では再び宮川大聖さん、仲宗根泉さん、Rin音さん、ビッケブランカさん、みうなさんと、
カップリングも激熱なシングルを出している。
そしてこの「Fab! -music speaks-」はその集大成というか、こうしたアーティスト×JUMPの一つの大きな形となるアルバムなのだ。

今回のアルバムでも女王蜂のアヴちゃんさん、YOASOBIのAyaseさん、wacciの橋口洋平さん、清水翔太さん、岡崎体育さん、まふまふさんと、*4
これまで提供くださったアーティストさんを含めてもめちゃくちゃそれぞれのカラーが強く、かつ確立されたアーティストさんからの提供を受けている。

しかし、JUMPのすごさはこれらのアーティストからアーティスト色の濃い楽曲提供を受けても、
アーティストの良いところ、色の濃いところを受け取りつつも決して飲み込まれることなく自分たちの曲にしてしまうことだ。
かつ人数が多い(9人だけど1人お休み中のため現在8人)強みを活かし、ポップロックダンスEDMセクシーなど幅広いジャンルの楽曲を歌うことができる。
特にアヴちゃんさん提供曲の「狼青年」はまさにアヴちゃんさん!と言えるような歌い方とダークさが満載の楽曲なのだけど、
女王蜂のファンに受け入れられるほどアヴちゃんさんの色に染まり、JUMPのファンが熱狂するほどJUMPの強さを全面に出し、
その結果いい感じにジャニーズファン以外の方々の目に留まり、狼青年のYoutubeは2か月で1000万回再生と、上を見ると果てはないもののそこそこにバズる結果となった。
いい感じにバズった結果、「初めてジャニーズのアルバムを手に取った」というツイートが多くされることになった。
この「初めて手に取った」「久しぶりに買った」と言った、ファン以外が買う現象は発売初週だけではなく、2週目以降も見られている。
この流れは一般の人だけではなく、著名な声優さんや人気配信者などにも来ていてすごく驚いた。*5

  • 希望と課題

今回のアルバムのプロモーションの一環でメンバーは様々な媒体でコメントを出している。
その中でやはり当初グループ名もジャニーズと言う名前も隠したうえで楽曲提供者と楽曲だけでYoutubeに挙げた3曲「狼青年」「千夜一夜」「ナイモノネダリ」の手ごたえを話すことが多い。
これらの手ごたえをもとに次も新しいプロモーションを打ち出したいと。
今まで動画配信に挑戦をしてこなかったけど、smash*6と今回のプロモーションの結果を見て、
どんどんこうした世界にも進出していきたいと。

そして個人的に楽曲名でパブサしてて思ったことがある。
気になった→アルバムを買ってくれる人がまだ多いということだ。
もちろんサブスクないのか~で終わる人もいるし、私も他で気になったらそういう感情になる。
だけどその1曲が聴きたくて、見たくて、決して安くないアルバムを手に取ってくれる方も多いと感じた。

ただ課題と言ってしまっていいのかはわからないが一つひっかかることがあって、
これらが好き!と言ってくださる方々は元々提供くださるバンドが好きだったり、アイドルが好きだったりと、
「どこかしらでつながりがある」「アイドルの楽曲を聴くのに抵抗がない」人が多いように見受けられた。
要するに「つながりがなければ目に留まらない」のだ。

結構フォロワーが多い某音楽ブログで狼青年のことを書いてもらっていたのだが、「正直JUMPはノーマークだった」と書かれていたり、
「SexyZoneはのアルバムは名盤!」と言う邦楽を中心に書くような音楽ブロガーが邦楽としてはネタばかりの今回のJUMPのアルバムのことを書かなかったりと、
そもそもグループ自体ノーマークだったら聴こうともしないのか?という疑問すら生まれた。
いや触れる触れないは自由なんだけど、こうした知識を持った方々が書く文章は私のようないちオタクが書くのとは違う、
邦楽の背景や音楽知識があふれる文章になるからすごく面白くて楽しみなのだ。
ていうか音楽ブロガー名乗るならもうちょっとアンテナ伸ばせよ

でもそれはしょうがない、だってサブスクに無いんだもの。


いやYoutubeにあるし。
フルじゃないけど90%くらい流れるし。

ということで結論。
・いいからみんな黙ってFab! -music speaks-を聴いてくれ
・音楽好きですと言ってる人ほど聴いてくれ(特にJ-POPとか邦ロックが好きな人)
・アルバム買えよとは強く言えないけど、サブスク聴けな~いって言うならせめてYoutube見ろ、ほぼフルだぞ

日本のアイドルはダサいのか?K-POPのアイドルはかっこいいのか?
答えなんて人の好みによるし、好みの多様化がすごい今、こんな問い自体ナンセンスでむしろダサいと思うのだけど、
(ちょうど先日「AKBはオワコンwww」「J-POPはださいwww」みたいなくsssssっそダサい記事が話題になってたし)
少なくともこのアルバムで戦うJUMP、そして提供してくださったアーティストさんたちはめちゃくちゃかっこいいなと思う。


アイドルって何か、それは装備可能な武器とスキルが多い戦士のことだよ。

以下はJUMP関連の公式動画なので見てください

Hey! Say! JUMP - 狼青年 [Promotion Video (Short Ver.) ]

Hey! Say! JUMP - 「狼青年」Dance Practice Video


Hey! Say! JUMP – ナイモノネダリ [Promotion Video (Short Ver.) ]

Hey! Say! JUMP - ナイモノネダリ~Acoustic Version~[Official Music Video]


Hey! Say! JUMP – 千夜一夜 [Promotion Video (Short Ver.) ]


Hey! Say! JUMP - Fab-ism [Official Music Video]


Hey! Say! JUMP - Puppet [Official Music Video]


お題「#買って良かった2020

*1:ちなみに前作「PARADE」は「妖(あやかし)」がテーマ

*2:tsujimurayuki.com最近だと平手ちゃんソロ曲や欅坂ラストシングル、三浦春馬さんの楽曲を手掛ける

*3:2018年発売のアルバム、「SENSE or LOVE」収録の有岡大貴ソロ「BubbleGum」を皮切りに、超名曲「ファンファーレ!」や本アルバム収録曲「MuahMuah」など10曲近く提供

*4:提供者を決めるにあたってリストがあり100名近くのアーティストが名を連ねていたそう。そこからメンバーが推薦してオファーに至ったとか。

*5:話はそれるが、まだJUMPだと発表する前、おそらくナイモノネダリのPVを見た峰岸みなみちゃんと指原がめっちゃいいとも言ってたのも一つのバズり方の結果かなあと

*6:JUMPがCMをやっているSHOWROOM社がやっている縦型動画配信サービス