ばいおぐらいふ

出戻りジャニオタの、たわごと。

私たちはきっと無意識に楽しく推せている -群青ランナウェイリリースに寄せて-

群青ランナウェイリリースに寄せて。
あくまで私から見えるタイムラインや検索結果などで思ったことだし、全て私の勝手な意見です。

ネガティブファイターに引き続き、Hey!Say!JUMPは新曲を出す。
群青ランナウェイというシングルだ。

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この曲は伊野尾慧主演ドラマ、「准教授 高槻彰良の推察 」の主題歌。
大体のジャニーズの楽曲に共通することとして、誰かの主演ドラマの主題歌はそのメンバーが暗黙のセンターになる。
なのでこの曲も完全な伊野尾慧センター楽曲である。
楽曲については私に知識がないため、有識者に語ってもらいたいのだけれど、どこかボカロっぽい雰囲気を残す挑戦的な一曲である。

さて、最近のJUMPなのだけど、前回ネガティブファイターの時に書いた通りプロモーションが面白い。
前回はみんなで踊ろうという感じでTikTokに楽曲を配信して公認マーク付いているようなTikTokerが踊っていたし、
前々回のFab!では覆面グループとして楽曲をYoutubeに公開し話題を生んだ。
いずれも発売日まで毎週、時期によっては毎日何かしらの新しい動画や情報を発信し、楽しませてくれた。
今回も同様に面白いプロモーションで気が付けば発売日になりそうだ。

今回のテーマは「青の呪い」。ホラー・サスペンスである。
ざっくり言うと、JUMPのメンバーが突然姿を消し、それは青い狐による呪いによるものだ、というもの。
この呪いによってメンバー8人のうち7人が消えた。じゃあ残り一人は誰?この一人が犯人=狐なのでは?というもの。

このプロモーション、突然ティザー映像がアップされたと思えばそれは怪しい子供の会話と暗闇の中から狐の面が浮かび、「青い手形」が現れるという、
とても不穏なティザーだった。

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次は何が起こる?新しいティザー?それともPV??と思っていると、真夜中突然現れたのは90年~00年を彷彿とさせる古のホームページライクなサイト、「実録!群青村怪奇レポート」。
gunjorunaway.com
アラサーの黒歴史を呼び起こすこのサイト、当たり前のようにみんなソース見るっしょ?反転させるっしょ??
という具合にソースコードなどに隠しメッセージを入れている。

更にこのサイトを作ったとされる「ルポライター」のTwitterアカウントも登場する。*1
twitter.com
このアカウントによってJUMPが消えた経緯や状況、この物語の全容が見えるようになっている。
ちなみにJUMPのメンバーがひとり、またひとりと消えていくことがツイートでわかるのだけれど、消えたことがわかるとそのメンバーのアーティスト写真が変わるという仕組みもあった。
そうなると最後に残ったメンバーが怪しい、ということになるのだけど、残り2人のところで一気に変わりまして。

発売日が近づく中、また新しい企画が始まる。いったい犯人は誰なのか?それを予想してツイートする企画だ。
とはいえこの予想はめちゃくちゃ難しく、結局みな自担を選ぶのだけれどたぶん目的は犯人当てではない。
この予想をする=呪いに触れるということになり、botの機能でランダムで選ばれたアカウントが呪われるというものだ。*2
呪いとはアイコンに青い手形が付く、というもの。これは今多くのJUMP担に付いているので、見たことのある人も多いと思う。

これを書いている時点では発売まであと数日、今もなお犯人のヒントとなる新しい謎ツイートがされ、おそらく答えになっている通常版CDのジャケットは未公開。
ここまで今回も楽しませてくれるとは思わなかった。

さてこのプロモーション、めちゃくちゃJストームが本気を出してきたかというと、それだけではない。
このプロモーション、インタビューで伊野尾ちゃんが一枚どころか数枚かんでいると公表されているのだ。
「今の時代、ツイートのトレンドでなんだろうと話題になる」などの考えをもとに何ができるかを話したらしい。

確かにルポライターのツイートをRT、犯人当てでツイート(ハッシュタグ付き)など、企画に参加すれば無意識にその話題を広めていることになる。
これ、Twitterでほぼ無意味に楽曲名を羅列するツイートをするより何倍も罪悪感なく楽曲を広めることができていると思う。
オタクの悪い癖の一つである、曲を話題にした他担含む一般人へのいいね爆撃をすると手形が付いたアカウントがいいね欄にずらっと並ぶ、これもまた一つネタになる。
発売で盛り上がるのはオタクだけではなく、他のグループのファンなど様々な人をさりげなーく巻き込むことができる。

伊野尾ちゃんが前にめざましでJUMPの曲が1位になったニュースで発言した言葉、
「もっとたくさんの人に聴いてもらえるように」が頭からずっと離れない。
特典商法ならまだしも、売り上げを伸ばすため(ひどいところはアーティストが煽って)ファンがCDショップからCDを「狩る」現象が起きている。
これが悪いことではないとは思うけれど、私個人としては接触機会の消失と思っている。欲しい人が買えないというのは新しいファンの芽を摘むことになる。
もちろん売り上げも大事だけれど、今回のプロモーションはファンが楽しみながら負担を少なく応援や盛り上げができる、そういう仕組みを考えてくれているのかなあと感じている。

楽曲もプロモーションも、15年目を前に、そしてその先を見据えて新しい挑戦や試みをこれから続けてくれると思うと、応援してきてよかったと思うし、これからも私は楽しみに思う。

ジャニーズがつまらないなんて、楽曲が面白くないなんて、こんなJUMPを見ていないアンテナが低いライターになんか言わせておけばいいのだ。

*1:ちなみにグループ公式SNSはまた別にある

*2:最初はランダムで選ばれないと呪われなかったけれど、今は誰でも呪われることができる