僕たちのインプットが少ない
音楽業界が衰退（してるかは断言できませんが）している理由は、
アイドルだけが理由じゃないって、皆様がうすうす感づいているであろうことを書きます。
まず初めに、この記事もあくまで個人の意見ということをご理解いただきたいです。
音楽業界の衰退、というと語弊があるかもしれませんが、
異常にCDが売れていた1900年代と今では、売り上げは大きく減少していると思います。*1
それはDL販売があったり、記録メディアが変わったり、世の中の景気の影響もあると思うので、一概に比較はできないと思いますが。
でもアイドルは売上がすごい。
確かに握手券だったり、バージョンを変えた販売があるため、売上が高い＝世間への定着とはいかない。
けれど、「物を売る」というビジネスとしては成功しているんじゃないかなと思っている。
このビジネスは度々批判されていますが、
じゃあなぜ昔みたいに売り上げが高い曲が世の中に定着しするということが少なくなったり、
売り上げ自体が減っているのかなあと考えた結果、二つ、感じたことがあります。
①音楽番組の減少と、②CDが買えないということです。
ありきたりですみません。
もちろんこれは「卵が先か鶏が先か」の議論になりますが、実感として感じるのはこの２つです。
①音楽番組の減少
最近の曲がわからない。
単純にこれは歳のせいというのもあると思っている。
それ以外で何か理由を無理やり見つけようとした結果、「そうだ音楽番組を観ない」ということになった。
何気なく毎週Mステは撮って、気になる人をかいつまんでは観ている。
逆に言うと、そのかいつままれていない人たちのは聴かないし、その他の音楽番組って何があるっけ？となっている。*2
そこで各テレビ局の音楽番組ってどれくらいあるのかなと思って、さっと目を通すと、各局（関東圏）で１～２番組はあるようだ。*3
でもなんで音楽番組を観ないんだろう、と思ったら、
なんてことない、ほとんどが深夜番組だった。
アラサーのくせに、夜起きるのが苦手で、ちょっと夜更かしすると次の日の仕事とお肌に響く。（リトラでも厳しい）
そんな体質なので、深夜番組は基本選んで録画する。ぼーっと観てたらそれが音楽番組で、最新の曲を知るなんてことをしていなかったのです。
1900年代から2000年の最初はもっとゴールデンタイムに音楽番組があって、SPEEDやらモー娘。やらがたくさん出ていて、最新曲をチェックしていた記憶がある。
それは自身が小中学生だったというのもあるが、今の小中学生ってセカオワとかEXILEとかチェックしているのかなあと思う。
「好きなアーティスト」はだれにでもいて、「ファン」もどのアーティストにもいて。各々はそのアーティストはちゃんと追っていて、CDやグッズを買っていると思うんです。
ただそれ以外のアーティストを知る機会というのは減少していっていて、「音楽の雑食」派が減っている結果、今の状況なんだろうなと感じました。
②CDが買えない
家の最寄駅にCDを買える場所がない。レンタルCDか中古しかない。
昔は某本屋で買えましたが、最近行ったら売っていなくて、
店員さんに聞いたら「（こいついつの話してるんだよ）ぷっ、レンタルCDのみとなっております」と言われてしまいました。ここは店員教育がなっていませんね。
だからちょっと気になった曲を買いに行こうとしても、規模が小さくて買えなかったり、仕事が忙しくてCDショップまで行けないということがよくある。
買う意思はあるので、じゃあCDじゃなくていっか、となってDLでさくっと買ってしまう。
だからこういったライトなファンはCDをあまり買わない。
かく言う私もレンタルで済ませてしまっていた。
Youtubeとかの動画サイトの影響もあると思いますが、もちろん動画サイトでちょっと見たアーティストのCDを買いたくなったり、ファンになったりする人もいて*4、それが上手く販売に結びついていないんじゃないか。
CDを買う人はもちろん買います。
付加価値としてPVやメイキング、握手券が付いて、
やっとCDのお値段に相当する時代なのかなあと思います。
つまり、２つに共通して言えることは「音楽に関するインプットの手段や量が激減している」ということだと感じています。
自分で情報を取捨選択する時代だから、興味ない分野に関するインプットをなくしやすい時代なのかなと思います。
でもおばさんが思うことは、
ダウンロードが主流の時代になったら、「CDの貸し借りをする」なんて青春の１ページ的なイベントが起きないよなあと思って、さびしい限りです。。。
