ばいおぐらいふ

出戻りジャニオタの、たわごと。

起爆スイッチ -Ride With Me-

MステウルトラフェスでのRide With Meでテンションだだ上がりになったので、その勢いに任せて書きました。

2013年の暮れに発売されたHey!Say!JUMP 11枚目のシングル、Ride With Me。
ファンも彼らも、「第2のデビュー曲」と言う。
2013年、この年は全員が成人を迎え、かつ、きっと今後何も正解はわからないけれど、明らかに『何か』が変わった年でもある。

あどけなさが残るUMP、
背伸びしてカッコいい曲を歌おうとした真夜中のシャドーボーイ、
新しいスタイルを打ち出そうとした「ありせか」、
バンドスタイルを一般的にみせたMagic power、
そして2013年、耳に残るキャッチーなメロディーとフレーズ、Come on a my houseと続き、
この曲、Ride With Meが世に出る。


ひとつひとつの歌詞を取っても、次世代を切り開いていく彼らの意思が強く打ち出されている。

過去の当たり前もどうでもいい 新しい道を作ればいい

そう歌い、モーセのようにメンバーをかき分ける振付。
かき分けた彼も、半年もたたないうちにお昼の番組のレギュラーになり「主婦のアイドル」という『新しい道』を作った。
彼だけではなく、建築や得意の英語を使った仕事など、『過去の当たり前』に縛られない道を彼らなりに作り出してきた。

Surviveするため誰か蹴落とす?No way もう必要ない

ゆとり世代」と言われ続けてきた彼ら。
「オンリーワン」がいいと言われて育っているかもしれない彼らだけれど、2年後には彼らも「キミがNO.1」と言うわけです。
けれどこの曲は多分、周りを蹴落とすのではなく、一歩先を行くことでオンリーワンにもナンバーワンにもなろうとしているわけです。
まさに、ゆとり世代が旗を振り前に出ていくような。

光のないこの世界を 生きていく運命なんだろう

静寂の中、スポットライトがすっと当たる中、エースが歌うこの歌詞。
「アイドル」「ジャニーズ」というだけで、まだ風当たりは強い。

振り返っても答えはない 悩んでる時間もない 新しい光照らそう

過去に答えはないと割り切り、ただただ前に答えがあると信じて、新しい時代を作っていく。
この歌詞を歌い終わった時には、スポットライトは9人全員に当たり、強いまなざしで9人は前を向く。


この曲の発売後、まさにこのタイミングで、バラエティのレギュラーが決まったり、1年を通じて全員がドラマに出演するなど、
明らかに風向きが変わったのではないだろうか。
もちろんすぐに結果が出るわけではなかったけれど、その後2015年、2016年と、
シングル売上、アルバム売上、ファンクラブ会員数、そして知名度と、徐々にあがってきている。

第2のデビュー曲は、まさにこの「世の中への浸透」に対する起爆スイッチだったのではないだろうか。


さて、2016年。
この曲はRide With Me -2016-として、コンサートで、そしてテレビで披露されることとなった。

ストリングスでリミックスされたこの曲には、オリジナルの力強さに加え、ストリングスが生み出す繊細さ、より一層の「調和」が際立つ振付となっている。
ひとりも乱れることのない、指先まで美しいダンスは、まさに「Hey!Say!JUMPという集合体」。
9年で培った個々の強さだけではなく、それらが調和して生み出したひとつの集合体が圧巻のステージを魅せた。
エース山田を中心とするV字のフォーメーションは、決して序列ではなく、彼らが一番きれいに美しくみえる「布陣」。
身長もバラバラな彼らの高さがぴったりと揃う姿はまさに「美」。


2016年、新しくまた彼らはこの曲を作り上げた。
奇しくも9月で結成、11月でデビュー10年目を迎える。

「節目」と言われる彼らのこの1年の初めに歌った彼らに、期待しかない。

恐れるものなんてない 今すぐにRide With Me

次世代は彼らが切り開く。