ばいおぐらいふ

出戻りジャニオタの、たわごと。

学歴さえも武器

大学に行くアイドルが増えていますね。

SnowManの阿部ちゃんが大学を卒業するそうだ。
これだけなら「おめでとう!」というニュースで終わるけれどこのニュースは続きがある。
「大学院に進学」と続くのだ。

彼は数多いるジャニーズJrの中でも言い方は悪いけれど「暇」な分類のメンバーではない。
むしろ先輩のコンサートのバック、先輩の舞台、そして自分たちの舞台と、年間数百本の公演をこなしている。

そんな彼が大学の理工学部をストレートに卒業し、そのうえ大学院に進学する。
年間数百本をこなしながら学業をする生活が少なくとも2年続く。
けれども、同時に彼は初の「院生ジャニーズ」という肩書を手に入れた。*1


このジャニーズの大学進学の流れは2000年に遡ると思っている。
嵐の櫻井くんが慶応大学に進学したのだ。
この時嵐のファンだったし、その上「デビュー」した「アイドル」が「有名大学に進学」するということはとても衝撃だったのを覚えている。
確かに幼稚舎からの超エリートだけれども、既にそこそこに忙しいアイドルが進学するのは当時画期的だったはず。

この出来事からきっと、アイドルも大学に行くことがどんどん普通になっていった。
普遍的なものにしたのはきっとNEWSのメンバーがどんどん大学に行き始めたのもあるのではないか。
小山くんはデビュー前の入学だし、シゲアキさんは中学受験で青学に入っているけれど、当時の現役メンバーの大半が大学に進学した状況だった。
「デビューしても進学する」「アイドルでも大学に行く」ということが違和感なく当たり前になってきた。


大学に行くのが当たり前、になった次は、「アイドルでもちゃんと大学で学んで、ストレートで卒業しないと」というきっかけを作った人が伊野尾慧だ。
彼はジャニーズでおそらく初めて理系学科に進学し、4年で卒業をした。
私が理系学科卒業なので、建築学科も含め理系の学科の厳しさはわかっているつもり。
そもそもアイドルでもない普通の学生ですら2割くらいは留年をする。私の大学限定かもしれないけれど、学科によっては4割くらい留年しているところもあるらしい。
そんな状況でアイドルをやりながら4年で卒業したというのは、もっと評価されてもいいと思っている。

事務所やメンバーの理解、環境が運がよかったかもしれないけれど、この事実は逆に「アイドルでも4年で卒業できる」ということを証明して、おそらく後続のアイドルに何かしらのプレッシャーを与えたのかもしれない。


大学に行くのは普通、大学を出るのも普通。
一線で活躍するジュニアの年齢が上がると同時に、ジュニアでも大学に行くメンバーが多くなってきた。
前までは「大卒」ということがその人の売りのひとつになったけれど、今では「学んだことを活かす」ことでやっと売りにできる、難しい状況になってきた。


そんな中、この阿部くんが大学院進学を発表した。
有名大学の理系*2を出るだけでもすごい。
通いながら気象予報士の資格を取ったこともすごい。
そして大学院進学。
アイドルだからとんでもなくすごいことにも思えるし、アイドルと言う肩書が無くても就活本に載っているレベルのとんでもない若者に思える。


院に行く彼がこれからこの武器でどう戦っていくのか、
続く後輩たちがどんな武器をこさえていくのか、
この戦国時代が始まるのがとても楽しみ。

*1:伊野尾ちゃんが行っていたとしても公表はしていないし

*2:この大学理系のイメージがないから理系としての評価はよくわからない・・・