ばいおぐらいふ

出戻りジャニオタの、たわごと。

未来をひとつ、否定する

話題の脱退の件について、気持ちの整理と、昔話。



仕事にやる気がでない。

やりたいことができない。

うまく結果がでない。

やりたいことができた。

結婚する。

だから、辞める。


普通の社会人にとってはよくある理由だし、今更驚かない。
だけどそれは、言い方は悪いが「ただの」社会人だから。

彼らには替えはいないし、背負っているものはきっと私には想像がつかないほど重い。
その重さは少なくとも、ドームを埋める人ほどのもの。
汚い話、どれだけの対価をもらっているかわからないけれど、着るものや身に付けるものひとつ取っても、きっと同年代の平均よりはもらっているんだろうなと思う。
けれどそれは、代わりに差し出す代償が大きいから。それだけの覚悟は、10年前、ひいては14年前にしていたんじゃないだろうか。


述べられたコメントにはこれまでの過去を否定する言葉はなかった。
この選択も、間違っている、なんて決めつけられるものではない。
だけど、やりたいことが出来てないもやもやを抱える人も多い。
アイドルやりながらレーサーもできる。*1
アイドルだけど結婚して所帯も持てる。*2
選択肢なんてたくさん、たくさんあったはず。

けれど、たくさんある選択肢のうち、間違えの可能性が高い選択をしたのかなとも思う。
間違えの可能性が高くても、回避する方法なんてたくさんあるはずなのに、それをせずに選択したという印象が強い。

なんだよ、これから先、何をやるのかが身近な人が誰もわからないって。
それは普通の社会人でも大丈夫かなと不安になることだと思うのですが。


昔の話をしよう。
それこそKAT-TUNが結成される前後はジュニアのファンだった。
少年倶楽部が始まり、黄金期とはいかないまでも、活躍の場があった。
山Pや斗真くんなど、いわゆる4TOPSがマイクを持つ、少し後ろに彼はいた。
同列に並んでいるのは後にKAT-TUNとなるメンバー、そして私が応援していた萩原・島田のシンメだったと思う。*3
どこかでいつか言おうと思っていたけれど、KAT-TUNにそのシンメは入ると思っていた。同等の扱いを受けると思っていた。
けれど彼らは選ばれず、後に退所した。

彼らが、その時KAT-TUNのようなユニットに入れれば、少しは違ったのかなと今でも思う。
思うからこそ、結成してからこんなにたくさん辞めたことが悔しいし、悲しい。
どれだけの人が、デビューしたくてもできない、ユニットに入りたくても入れない思いをしたのか。そこから去って行ったのか。

誰かが言っていた、「デビューするということは、誰かの夢を踏み台にすること」というのをふと、思い出す。




最後になるが、私がこの件に納得しない理由をまとめてみると、
・「脱退」と言う結論に至った経緯がはっきりとしない
・退所後、何をするのかわかっていない
・これらの説明が本人の口からなく、「一身上」という言葉で片付けられている
・一緒に活動していた他メンバー、一緒に仕事をしている方でも(表面上では)はっきりとした理由がわかっていない、納得していない
以上になると思う。だから、私の中でモヤモヤが大きいのだ。


たくさんの未来があったはずで、
たくさん悩んで選んだはずの未来は、
たくさんの人に否定されている。
けれど、そんな未来を否定したのは、彼自身だ。

*1:マッ○大先輩とか

*2:イノッ○先輩とか

*3:曖昧な記憶なので記憶違いならすみません