ばいおぐらいふ

出戻りジャニオタの、たわごと。

アイドルと著作権

そういえば、「著作権」ってなんだろう?と自身の確認の意味も込め、調べてみました。
※「インターネットでの検索」レベルでの調査、かつ自身の勝手な解釈も入っているので、誤解を招く可能性、気分を害する可能性もございます。
ご理解いただいて先に進んでいただくようお願いします。

<背景と経緯>
Twitterにて、アイドル雑誌数アカウントにて同時に下記のようなツイートが公開されました。

twitter.com
こちらは古くから続く有名な雑誌「明星」ですが、いわゆる「ジャニ系ドル誌」計5アカウントがこの警告文(一字一句同じ)を載せたということも話題となりました。
ここで話題に上がったのが、この「一字一句同じ警告文」ということで、「事務所からお達しがあったか・・・?」ということでしたが、多分この話題の本質はそこではなく、「なぜこのお達しを流す必要があったのか」であると思います。

・・・ですが、残念ながら、私の知識(と時間)ではこの話題を詳しく解析することが難しいです。ごめんなさい。
ですが、今回はこのツイートにもある「雑誌の内容を掲載すること」と「著作権」の関係について、個人的に調べて、解釈したことを書いてみようと思います。


<そもそも著作権とは>
そもそも「著作権」とは何か、を調べてみました。

著作権(ちょさくけん)はコピーライト(英語: copyright)とも呼ばれ、言語、音楽、絵画、建築、図形、映画、写真、コンピュータプログラムなどの表現形式によって自らの思想・感情を創作的に表現した著作物を排他的に支配する財産的な権利 (Wikipedia著作権」の項より)

・・・よくわかりませんね。
では、こちらのサイトから引用してみます。
著作権って何? | 著作権Q&A | 公益社団法人著作権情報センター CRIC

知的財産権知的所有権)という言葉がよくクローズアップされていますが、これは大きく二つに分けることができます。一つは特許権実用新案権意匠権商標権といった「産業財産権(工業所有権)」。そして、もう一つが文化的な創作物を保護の対象とする「著作権」で、これは著作権法という法律で保護されています。
文化的な創作物とは、文芸、学術、美術、音楽などのジャンルに入り、人間の思想、感情を創作的に表現したもののことで、著作物といいます。また、それを創作した人が著作者です。

これで少しはわかりやすくなりましたでしょうか。今回取り扱うのは写真や文章(インタビュー)を扱うアイドル雑誌なので、「文化的な創作物」にあたります。

著作権にはもちろん権利を持つ人や会社である「著作者」が存在します。
今回の場合は「出版社」になります。こちらは©(○にCのあのマーク)に著作者である出版社名、
そして「無断転載は~」の文章と共に記載されています。*1
有償での配布はもちろん著作者以外に認められていませんが、そもそも著作権で保護されているものを複製(今回の場合は雑誌を写真で撮るとか)する行為自体が著作権法第21条~第28条にて著作者の権利となっているため、著作者以外には認められていません。*2

しかし、複製がすべてだめというわけではなく、「私的使用のための複製」であれば問題ないそうです。*3
要は自分だけで楽しむならOK、不特定多数との共有はNGというわけです。
また、デジタルの録音や録画においては実はまた制約がありますが、基本的にメーカーのほうでお金が動いてなんとかなっているそうです。*4


この背景として、「家庭内録音・録画による複製が無償で行えることは、著作権者、実演家及びレコード製作者が得られるはずの利益が損なわれているのではないか」という背景があったそうです。
要するに、「ラジオで録音できちゃえばCD買わなくていいじゃん」とか、「ドラマを全部録画できてしまえばDVD買わなくていいじゃん」ということが「著作権者が得られるはずの利益」を損ねているんだと思います。
だからといって、「録音録画禁止!お金払え!!」となるのは時代の流れに乗っていない。なので、私たちが知ってるような知らないような団体がうまくお金を動かして利益を確保しているようです。
このお金を払っているのは特定機器(多分レコーダーとかの機械)のメーカーや輸入業者で、相手は音楽などを管理する様々な団体に分配されるそうです。


<じゃあなんでTwitterに載せることが問題なの?>
さてこれらを踏まえて、今回の雑誌内容をTwitterに載せる問題として考えられるのは「著作権者が得られるはずの利益」だとおもいます。
現在発売されている写真や文章をtwitterで見ることができる→そもそも雑誌でほしいのは担当の子だけ♡→じゃあ雑誌買わなくていいや→出版社の不利益 となるわけです。簡単ですね。

この話題が世に出たとき、「写真が出回ることで購買意欲が出るのになんで!?」という意見もありました。
確かに、「この画像かわいい!買いに行こう!」となるかもしれません。これは人の価値観や考え方の相違です。

けれどちょっと話題を変えるようで申し訳ないのですが、雑誌ではない分野でよく、著作権のCMを見ると思います。
「NO MORE 映画泥棒」です。*5

劇場内での映画の撮影・録音は立派な犯罪となります。また、こうした盗撮映像のDVDの作成や販売、WEBでの公開も犯罪です

確かに映画の法律と今回の雑誌の件とはことなりますが、背景は「著作者の不利益」であると思われます。
つまり「上映中の映画が世に出ることで、劇場に行かなくなる」ことと、「発売中の雑誌がtwitterで無料で見れて、雑誌を買わなくなる」ことは、ほぼ同じことなんじゃないかなと。

「雑誌が売れなくなっても、ジャニーズの需要はなくならない!」という意見が聞こえてきそうですが、正直わたしもアイドル誌がなくなることはないと思います。
ですが、売り上げが減ることで、「休刊」はなくとも、「コストを減らした紙面」を作る必要性が出てきます。
それはもしかしたらページ数が減って、数名のアイドルが出られなくなったり、撮影機材が新しいものにできず、残念な画質になるかもしれない。
某女性誌みたいに巻末の広告があほみたいに増えて、なんかげんなりしたり、そもそも値上げという道に進むかもしれない。

そうです、要するに私たち、ファンも損をするのです。


<最後に>
ここまで書いておいて、最後に駄目なことを書きます。
詳細なことを書くともしかしたら怒られると思うので控えますが、自分から上げないにしろ、自分も恩恵を受けてたりします。
それでも一応ほしい雑誌は買いに行きます。激しいネタバレはネット上に流れてもしっかり見ないようにしています。

「時代の流れ」と言ってしまえば、おばちゃんは「そうだね」としか返せません。
「お前も結局守ってないだろ!」と言われると「すみませんごめんなさい」となります。

けれど、本来は「雑誌を買って読んで楽しむ」が普通で、画像がばんばん載っちゃう今の状況が普通なようで異常な気がします。
正直もう本屋さんで売っていない雑誌はまだいいとして、今本屋で売っているものについては、自分のお金で買って楽しんでいただければ、
出版社の方も、雑誌に載るアイドルも、私たちファンも今まで以上のいい関係を続けられると思います。