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ばいおぐらいふ

出戻りジャニオタの、たわごと。

「スクリーンの内側」~ジャニヲタ文芸部 第2回~

雑記

テーマは「カウントダウン」。フィクションです。

今月もこちらに参加します。
ichigonokimi.hatenablog.jp

私も大阪でカウントダウンするので、早めに書きます。

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「本番まであと1分でーす、皆さん立ち位置にお願いしまーす」

間延びしたスタッフさんの声が聞こえる。
薄いスクリーン越しに影だけ見えるスタッフさんはかなり多いみたいだ。
そりゃそうか、発表するのにわざわざ畏まった格好をして映像を撮るんだから、局としても事務所としても一大イベントだ。


さっき「緊張してる?」と聞いたら、可愛い顔して「僕が緊張するわけないじゃない」と言った左隣の彼は、スクリーンを一点に見つめている。
わずかに震えている足は緊張している証拠だ。
右を向くと、スクリーンが上がった後、何を言おうか、言わなきゃいけないかをぶつぶつと繰り返す彼がいた。
いつもの困り顔がずっと困り顔になり、ついには歩き出す時どっちの足を先に出すかどうかを迷いはじめていた。

その更に向こう側、舞台袖にいる3人も、いつもの表情よりずっと堅くなっている。
おいおい、そんな顔しないでくれよ、アイドルだろ。
いつも緊張すると険しい顔になってるけど、その顔がもっと険しくなってるぞ。


さて、反対側の3人は、というと、緊張しているんだかしていないんだか、3人で仲良く談笑していた。
お願いだからもう少し緊張してくれ。


「あと30秒でーす」


映画の主演が決まったり、単独で舞台が決まったり、雑誌の表紙があったり。
今年まだ始まって数か月だと言うのに、明らかに大きな波がグループに来ている。
怖いくらいに大きな波は、ついにこの大きな仕事を運んできた。
大きな波、これを逃してはいけないことくらいわかっている。


「あと10秒でーす」


ソロデビューもした、でも不安だった。
今はどうだろう、不安か?
いや、不安より、ワクワクが大きい。
大きい理由はきっと、ここにいる、緊張している全員が隣にいるからだろう。


「5,4…」


約4か月後、か。
これが終わった時、僕たちはどんな景色を見ているんだろう。
僕たちがあの日、望んだ景色であってほしいと、強く願う。



「3,2…」


スタッフさんのカウントダウンが終わる。
さあ、新しい景色を観に行こう。







2015年4月5日
今年の24時間テレビのメインパーソナリティーをV6とHey!Say!JUMPが務めることが番組内で発表された。