ばいおぐらいふ

出戻りジャニオタの、たわごと。

ベター・ハーフ

ベター・ハーフを観に行った個人的な感想。
少々ネタバレ。まあでも今日千穐楽だしいっか。

先週見た「カラフト伯父さん」は3人舞台。
この作品、「ベター・ハーフ」は4人舞台。
見ようと思ったきっかけも軽い感じで、

PLUTO見たときにチラシが入ってて、風ポンでるなら安心して観れるし、真野ちゃんかわいいだろうしと思って気になっていた作品。
それをストレス発散の一環で舞台のチケットを衝動買いしようとしたときに選ばれた一作。*1

風ポンなので、もはやジャニーズ舞台としてではなく行きました。
ジャニーズ俳優枠でも、いい意味で、特殊なポジションですよね。
客層も、老若男女。
そう、本当に男女比や年齢層が偏っておらず、先週のカラフトとは雰囲気が全然異なりました。

ストーリーは時系列に沿って出てくる4人がくっついたり離れたりするお話。
みんな少しだけひどくて汚い、けどそれが人間だよなあと。


風ポン演じる諏訪は、「かわいそうだから」と、遥と別れた後には女になった汀と、汀と付き合っている時は遥と寝るし、
真野ちゃん演じる遥は、デリヘルで働きながら「清純♡」を売りにして芸能界デビューを目論む。
中村中さん演じる汀は、トランスジェンダーを隠して沖村さんと付き合って誤解を与えたり、「傷つくことに慣れている」と言って、悲劇のヒロインになる。
片桐仁さん演じる沖村は、そもそも出会い系に他人の写真載せるし、「誰も俺を好きになってくれない!」と自殺しようとします。

そんなみんなの少しだけ「汚い」ところがすれ違いになって3年に及ぶ4人の関係性のこじれが生まれてしまったのかなと思います。


この舞台で象徴的なシーンの1つが多分汀さんのピアノと歌だと思うんですが、
汀さんは本当に最後のエンディングまで、明るい曲を演奏しません。
おそらく、幸せだったであろう諏訪との同棲時代は演奏シーンが出てきません。
(多分デビューした時も明るい曲ではなかった?)
ふられたり、孤独を感じていたりするシーンでピアノの音色と歌声がもの悲しさを印象付けます。


また個人的に、舞台装置がすごい好きなので、この舞台のジグソーパズルになっている背景はとても楽しかったです。
真っ白なジグソーに、公園のシーンはピースに緑や太陽の黄色、屋上のシーンでは空の青と、ピースに色を当てはめてシーンを表現している。
よくある?技法なのかもしれませんが、どう見せるのか、ワクワクする舞台装置でした。


感情移入しやすかったのは誰だろう?
でも汀さんは結局幸せになったのかな?とか、遥ちゃんはマカオに行ってそのあとどうなったのかな?とか、諏訪くんはよくある最低男だなけどわたしが男でその立場でもそうするかな?とか、各々に思うことは多かったです。


とりとめがなくなってしまいましたが、
かるーい気持ちで買った舞台にしてはとても面白かったです。むしろ軽い気持ちで買ったことがごめんなさい。

またこういった舞台に会えればいいかなと思います。
そして私もベター・ハーフになる人が見つかればいいのですが…!

*1:もう1作は真田くん主演のTABU